通関士の仕事には航空と海上、輸出と輸入がある

こんにちは、マナビ(学び)です。

通関士とは、貿易の中でも通関という限られた世界のスペシャリストな訳ですがその中でもさらに仕事の種類を分ける事ができます。

通関とは大別すると【航空】と【海上】に分かれさらに【輸出】と【輸入】とがある




通関士といっても会社組織がある訳ですから、一人がすべてを担当する訳ではありません。

通関業者には、通関部署に通関士を配置しそれ以外にもCS(カスタマーサービス)さんや営業さん、もちろん経理、人事の方もいらっしゃいます。

貿易は広い分野での知識を要求される仕事ですからそれらを全てを一つの部署で行うのはなかなか困難なものなのです。

ですからほとんどの通関業者では役割を決めて人を配置しています。

貿易においては、航空と海上に大別され、さらに輸出と輸入に分かれます。通関士の業務も基本的な申告して許可にするという流れは変わらないのですが、どこを担当するかによって変わってきます。

航空と海上の違いというのは、航空→航空機 海上→船 での運搬。

つまり運搬方法の違いです。

【航空】の通関とは





航空の通関とはエアーの通関ともいい貨物を航空機。。まあなじみある言い方だと飛行機での貨物運搬をする貨物の通関をするという事です。

航空貨物では納期を急ぐものが多い(生花、鮮魚、医薬品などなど)為、手続き全体を海上の通関よりもよりスピーディーに行わなければなりません。

統計では、航空機の到着から輸入許可までの、輸入手続き全体に要する平均所要日数は0.5日(12.8時間)でありそのタイトさが分かるかと思います。

なぜこうなるかは簡単で、単純に貨物の到着が船より早いんです。まあ当たり前ですよね 船より航空機のほうが移動速度が速いですから。

そして、職場となる事務所も空港近くが多く税関も、基本24時間体制です。その為、交代制勤務や夜勤があったりでシフト制とういのが多いようです。

ただ、空港や飛行機を間近で見ながら仕事をするというのはなかなか魅力的なもんだと思います

【海上】の通関とは





海上通関とは貨物をで運搬する貨物を扱う通関の事です。

先の航空通関より日程はそれほどタイトでは無く、税関もほとんどの所が17時~18時くらいには業務を終了する為、普通に朝の9時始業で18時定時という一般的な会社が多く規則正しい生活リズムを遅れます。又、税関が休みの日は基本的に通関業者も休みの所が多いので、土日祝は休日になる働き方ができると思います。

又、統計では本船入港(日本到着)から輸入許可までの輸入手続き全体に要する平均所要時間は2.5日(59.5時間)です。航空とのスピード感の違いは歴然だと思います。

個人的には、未経験で初心者の方は海上の通関から入ったほうが良いような気がしております。

勤務場所は、地域にもよりますが一般的に港近くが多く、働くには少し不便な所もありますね。ランチする所がなかったり。。。とは言っても探せば市内や都内などにも通関業者が集中している地区というのもありますので色々と会社を探してみるのもいいかもしれません。

【輸出】の通関とは





輸出とは、日本にある貨物(内国貨物)を外国に向けて送り出す事をいい、その貨物を通関するのが輸出通関です。

輸出通関は、実績のあるような仕事であれば未経験からでも1年~程で書類を捌けるようになると言われ、未経験の人間にまずやらせる会社が多かったりします。

なぜ未経験者にまず輸出かというと、輸出は輸入と違って関税が無く評価もほとんど関係してきません。他法令関係についても貿易管理令くらいで、貨物の分類について集中して学ぶ事ができるからです。

その代わり、海上であっても輸出はカット日(本船に貨物を積み込める限度日の事)があり、それは厳守しなければなりませんのでスピードが求められタイトに仕事をこなす必要があります。

【輸入】の通関とは





輸入とは、外国にある貨物(外国貨物)を日本に引き取る事をいい、その貨物を通関するのが輸入通関です。

一般に、輸入通関で一人である程度できるようになるには3年~程かかると言われていて、輸出通関に比べ覚えなければならない知識も多いです。

なぜか、それは輸入には関税がかかり(輸出に関税はかかりません)お金が絡んでくるんですね。分類の間違いによって関税率が変わってしまい荷主さんが支払う納税額が変わってしまったなんてことになったら大変です。

その他にも、評価の申告(関税評価についてはこちらを参考までに)、食品衛生法、植物防疫法等々、原産地規則の知識など。。。貨物分類以外の所でクリアしなければならない決まり事が多くあり、非常に気をつかう仕事になります。

そのかわり、その経験はまさに通関の醍醐味と言え、上記に列挙したような知識を持った人材はどこに行っても非常に重宝されます。大変ではあるけれど輸入のスペシャリストになった人材を手放そうなんて会社はそうそうありません。それだけやりがいも感じられると思います。

尚、通関士の仕事内容についてもう少し詳しく書いた記事はこちら

現役通関士が語る通関士の仕事内容とは??通関士試験とは??現役通関士が書く実際の仕事場から就職状況

2019年2月1日

いかがでしたしょうか?【航空・海上そして輸出・輸入】通関の仕事をするならまずはどれかを担当する事になるのですが、こっちをやってみたいなというものは見つかったでしょうか?

理想を言えば全てできるようになるのがもちろんいいのですが、どの分野をとっても一人前になるには10年以上かかると言われる世界ですので簡単にはいきません。特に限られた時間の中で【航空】【海上】両方をマスターするのはなかなか厳しいものがあります。

しかし【輸出】【輸入】に関して言えば【航空】【海上】どちらかで両方バリバリこなしている先輩方はたくさんいます。最終的には輸出入どちらもできたほうが視野は必ず広がりますのでまずは第一歩としてあなたが通関の業界に飛び込んでくるのをお待ちしております。

マナビ(学び)

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