こんにちは、マナビ(学び)です。
今回はHS CODEというものを解説していきたいと思います。
とは言ってもこれは通関士の仕事でも結構重要な部分である品目分類に関わってくる所ですので、実務をやっているか、通関士試験の勉強をされている方でないとなかなか理解しずらいものだと思います。
なので、ざっくりですが概要だけでも伝えられたらなと思います。
尚、貨物を分類する→品目分類については過去記事の通関士の仕事とはという記事で触れていますので、よかったらそちらもあわせてご覧下さい。☟
HS CODEとは?世界共通の番号?
HS CODEとは:正式名称を商品の名称及び分類についての統一システム(Harmonized Commodity Description Coding System)に関する国際条約(HS条約)」に基づいて定められた番号と言います。
そして、このCODEを使って、物品を関税率表上に適切に当てはめる作業を関税分類(HS分類)といいます。これこそが品目分類であり通関士の仕事の中でも最も重要で専門的な部分と言っていいかもしれません。
少し難しくなってしまったので、もう少し簡単に言うと、輸出入される貨物の種類は無限にありますよね?それを何か番号やCODEを使って管理しようとしている訳です。そして、その番号というのがHS CODEな訳です。
尚、6桁までは世界共通ですが、7桁目からは国別に定められた細分方法が使われています。
日本は9桁まで(+NACCS用コード1桁)、アメリカでは10桁まで定められています。
これをなんと200以上の国と地域がHSコードを使用しているんですね。
HS CODEは日本では9桁+NACCS用コード1桁になる
6桁目まではかなりの国・地域で共通のものだという事だけでも分かって頂ければと思います。
そして、わが国日本では6桁目以降にまだ3桁の細分化が続き、最後に日本固有のシステムであるNACCS用のコードが1桁で構成されている訳です。
つまり6+3+1=10桁が日本で申告の際に実際使われているコードになります。
尚、HS CODEの事を日本では一般に、輸出では統番、輸入では税番といいます。
さらに実務では、輸出は輸出統計品目表、輸入は実行関税率表を使う事になるのでこれまた少し日本の中でも輸出と輸入で少し違ってきます。
少しややこしいですね 笑
ただもう少し詳しく知りたいという方はこちらへ。関税協会から出版されている分厚い本、タリフとも言ったりするものが実際実務に使われているものになります。
HS CODEの具体的な分類のやり方は??
具体例をひとだしてみるのが一番分かりやすい気がしますので見てみましょう。例えば腕時計はどう分類するのでしょう
まずHS CODE、統番、税番には1類から97類までがあります。(77類は将来の新製品の為に欠番)
例えば1類に分類されるものは生きている動物(生きている豚や牛など)が分類されます。このように1類から97類まですべてある程度目星がつくように表題は決まってはいます。
では、私の大好きな(機械式腕時計収集が趣味なんです 笑)腕時計はというとこれはちゃんと91類に時計及びその部分品というものがあるのでそこで分類する事になります。これで品目表を見ると9101か9102くらいだろうなぁと分かってくるのです。。。はい地味な作業ですね。。笑

↑ちなみにWEBタリフというものがあって91類はこちらを参照下さい。
さらに腕時計の場合ですと、ストップウォッチ機能がついているのか、電池式の腕時計なのか、機械式の腕時計なのかで4桁目以降から10桁目までを分類していく事になり最終的に10桁の税番が決定します。
そうして決まった税番で申告して、許可になれば通関士としての仕事は一区切りついた事になる訳です。
こういった事をするのが品目分類という作業で、商品はもちろん多岐にわたりますから幅広い商品知識が要求されるのも通関士の仕事です。
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ここまで読んで頂き、通関士の仕事に少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
より具体的な通関士の仕事内容について知りたい!将来は通関関係の仕事に就いてみたい!・・・という方は、転職サイトやエージェントなどを利用して実際の求人を見てみる事をお勧めします。
イメージを行動に変える為にも、ぜひ実際の通関関係の求人を見てみて下さい。
まずはいくつかの転職サイトなどに登録し、求人を見て、実際の求人の条件などなど、より具体的にイメージできるようになってくると思います。
下記にいくつかメジャーな転職サイトのリンクを貼っておきます☟

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以上、今回はHS CODEの概要について簡単に書いてみました。
HS CODEとはだいたいこんなもので、品目分類という作業を通関士は毎日のようにやってるんだよっていうような、イメージだけでも掴んでいただけたら幸いです。
マナビ(学び)
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