こんにちは、マナビ(学び)です。
今回は、現役で通関士の仕事をしている私が、
通関士の仕事のやりがい・楽しい所・面白い所ってどういうところなの??
というあたりを少し具体的にお話ししたいと思います。
現役でやっている人間だからこそ伝えられる事があるかと思いますので、より多くの方に通関士という仕事を知るきっかけになってもらえれば・・と思っています。
尚、通関士の具体的な仕事内容・通関士試験の概要については別記事にて☟
通関士、通関士試験、ってまだまだマイナーなので(外から見れば謎の仕事なんでは笑)こういった具体的な仕事内容を書いてみたりしてるんですが、じゃあ一体どういう所がこの仕事のやりがい・楽しい所・面白いの??
という疑問を持つ、、、というか知りたい方もいるかと思い少しまとめてみました。
関税や法律などに詳しくなれる、事務作業が好きな人ならそれもあるでしょう、あるいは士業という専門的な事を仕事にする事に喜びを見出す方もいるかもしれません。
こういった事はある程度語られていたり、調べたり想像すればわかる事ですので、今回は、私が思うまだあまり語られていない、通関士の仕事の核でもあり、一番面白みがる部分というのをみなさんに伝えたいんです!!
それはずばり商品の知識、商品分類です!!
尚、個別に通関士試験の勉強法や通関業界への就職等のご相談等をしてみたいという方はこちらまで☟
目次
あらゆる『物』を知る事ができる!!
貿易する貨物は膨大です。それを申告するのが通関士です
そうなんですよ、意外と理解されてないんですが、輸出入される貨物は膨大です。
そしてその貨物の申告に携わる通関士は、あらゆる『物』について知る事ができるんです。
何といっても通関士の実際の仕事をする上で一番の醍醐味と言えるのがここではないかと、私は思っています。
通関士の重要な仕事に、品目分類というものがあるというのは以前お話ししましたが☟
品目分類するにあたって、当然その物がどんなものなのか??どういった用途に使うのか?材質は何なのか?。。。
等々をしっかり理解した上で物を分類していかなければなりません。
だから、普段生活しているだけでは知れなかった、世の中に溢れるあらゆる『物』について知る事ができる。。。
知らなければならないとも言えるんです。
工場で使われるであろう工作機器や、様々な機械、自分が身に着ける衣類、そしてそれらの元となる原反、紙、フィルム、化粧品、釣り具、化学物質、医薬品、オートパーツ。。。。
もうほんとにあげだすときりがありません!!!
そういった物を分類するにあたって、カタログ等で商品の詳細を調べ分類していく中で、知らなかった物の商品知識がついてくる訳です。
だから通関士は法律の知識だけじゃなく、世の中に溢れるあらゆる『物』についてとても詳しい人が多いんです。
私が最近扱った物ですと、ドローンもありますね。カメラの性能や機能によってどこに分類するかが違ったり。。。とう事になっているらしいですよ。ですから、カタログ等から詳しくそういった分類に関わるところを調べてみたりするんですね。
こういった、最新の『物』についても仕事で扱うことが出来、一般の人よりもどんどん物に詳しくなっていきます。
他にも、例えばあなたの持ってるスマートフォン。
これに、ケースつけている方多いんじゃないですか??
これだけスマホが普及すればそれだけそれに付随するアクセサリーなどの輸出入も増えてきます。
どこで分類するか分かりますでしょうか??
これもここ5年くらいの話ですよね。
スマートフォンという最新の物が普及し始めたからこそ、過去にない通関を扱う事が増えてくるんです。
そしてこの流れはとどまる事はないでしょう。
今この瞬間も新しい物はどんどん開発され、みなさんに利用してもらう日を待っているからです。
そのあらゆる『物』の輸出入を行うのがずばり通関ですが、通関士はその一端を、いや商品分類と申告に関して言えば通関士の独占業務ですので、通関士の仕事をすれば、
『あなた』が世界の貨物の流通の一端を担う事ができるんです!!
物が無い生活など考えられないのではないでしょうか
誰もが『物』が無い生活など考えられない時代です。
例えば、スーパーマケットや生活雑貨等を扱うお店に行ってみてください。
もう数えきれないくらい膨大な物、物、物。。。で溢れていますし我々はそれを売ったり、買ったりして消費していますよね。
それが輸入品だったら???と一度考えてみてください。
そこには必ず通関が絡んでいて、そこに通関士の存在があるんです!!
通関の実務をやるようになると、あるあるですが、身近な物をこれはどこで分類するんだろう。。。??というような癖がついてきます 笑
例えば、先に挙げたスマートフォンのケースですが、これは材質がプラスチックなら、39類というプラスチックで分類します。(※材質や形状によって違いますので一概には言えません)
私が新人として通関業者に入った頃、先輩のベテラン通関士の方から言われたアドバイスがあります。
スーパーマーケットに行ってどんな物があるのか、そしてそれはどこで分類するのか。。。
無意識ではなくそういった意識を持って見るようにしろと。
要は様々な『物』に無意識ではなく、有意識で興味を持って日々見ていけということだったんだなと思っています。
関税法等の法律の知識を扱うだけが通関士の仕事ではない
いかがですか???
通関士というと法律の知識をつけて、黙々と書類作成をして。。。
というようなイメージを持たれていた方もいるかもしれません。
当然それは間違ってはいません。
しかし、こういった自分を含め世界に溢れるありとあらゆる物に携わるというのが通関をするという事なんですよ!!という所を分かって欲しかったんですよね。
なぜかこの部分はあんまり語られていないので、当然未経験の人にとってはやってみて、こんなに商品の事を知らないといけないのか・・・と最初思うと思います。
でもそれが分かってきたら???
世の中に溢れるいろんな『物』について今まで知らなかった事が分かってきたらなかなか楽しいもんですよ!
なにしろその『物』で世の中が回っている訳ですから!!
ぜひその通関士の仕事の醍醐味をみなさんも味わってみてください。
実際の求人を見てみよう!!
ここまで読んで頂き、通関士の仕事に少しでも興味を持って頂ければ幸いです。
より具体的な通関士の仕事内容について知りたい!!
将来は通関関係の仕事に就いてみたい!!・・・という方は、
転職サイトやエージェントなどを利用して実際の求人を見てみる事をお勧めします。
イメージを行動に変える為にも、ぜひ実際の通関関係の求人を見てみて下さい。
まずはいくつかの転職サイトなどに登録し、求人を見て、実際の求人の条件などなど、より具体的にイメージできるようになってくると思います。
下記にいくつかメジャーな転職サイトのリンクを貼っておきます☟

Aidem Smart Agent 既卒・フリーター・第二新卒向け



あまり知られていない商品を知る事の楽しさ
今回は、通関士仕事内容でも、かなり重要な部分であるにもかかわらず、あまり情報発信されていない商品分類をするとはどんなイメージなのかが少しでも伝わるように書いてみたつもりです。
法律や書類だけを扱うお堅い仕事というような感じではなくもっとわくわくするような部分もたくさんあるんですよ!
という所を少しでも伝えたかったのです。
みなさんも一度身近にある『物』についてこれはどこで分類されてるんだろう・・・?なんて考えてみてください。
それが日本産の物であれば、各国に輸出され、外国産の物であれば、輸入された物をみなさんは日々使って生活してるんです。
その知識を学ぶことができ、世界の『物』の流通の重要な部分、『通関』に携わる事ができる通関士の仕事に少しでも興味を持って頂ければ、現役通関士としてとても嬉しく思います。
みなさんがいつか通関の世界へ来られる時を待っております。
マナビ(学び)
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