「マーケット感覚を身につけよう」の感想

この本を読んだ理由

僕は経理・財務の担当という立場で仕事をしているので、直接マーケット(市場)に目を向けるという機会が少ないです。しかし、会社の業績を伸ばすという目的の下仕事をしている以上、マーケット(市場)を無視するわけには当然いきません。また、自分以外の他の社員、特に営業部の社員が果たしてマーケット感覚をどこまで持ち合わせているのか?と考えると甚だ疑問です。

僕がかつて銀行・経営コンサル会社に勤務していた際に痛感した事を一つに次の事があります。
「下りのエスカレーターに乗っていてはどんなに努力しても無駄に終わる」
つまり、市場に受け入れられない業界にいるのであればその中で例えばどんなに効率化を図っても、優秀な人材を採用できても、成果は限られるという事です。

だから、「マーケット感覚」を身につけて、その感覚を研ぎ澄ます、という事は非常に重要な事だと思っており、それがこの本を読むに至った理由です。

本の要約

マーケット(市場)の構造を学ぶ為にANAの事例が出てきます。

読了後の感想

僕自身が独立してビジネスをする事を考える際にとても参考にできる考え方を学ぶ事が出来たと感じました。なぜなら今現座新たに生まれて来ているビジネスはこの本で述べている「マーケット感覚」をサービスに生かす事が出来た結果だと感じる事が出来たからです。
著者も述べておられますが、「マーケット感覚は学べるスキル」であり、「普通の人も『売れる価値』を持っている」と言えます。ただ、実際は誰もがそのような高度なマーケット感覚を今現在発揮できる状況にはないのも事実です。
やはり自分で努力して鍛えていくしか無いのです。今までの学びは「組織からの学び」で本や教師から学ぶやり方でした。しかし、これからは「市場から学ぶ」という事を意識して取り組んで行かなくてはならないと感じます。その為には自ら市場にアプローチしてその中で実感として学んでいく=テストを繰り返す、という事が必要なのだと思います。とは言っても自分自身が色々なマーケットにアプローチするやり方には限界があります。やるとしても今現在の勤務先の業界におけるマーケット感覚だけでは限りがあります。
だとすれば考えられるやり方としては、世の中の新しいビジネスがどのようなマーケット(市場)においてどのような気づきを得て始めたビジネスなのか?という一人事例研究が有効なのではないか?というのが現段階での僕の見解です。

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